モバイルディスプレイを買うつもりだったのに激安ペンタブレット購入

17.3インチのモバイルディスプレイを買うつもりだったのに、11.9インチのペンタブレットXP-PEN Artist 12セカンドを購入しました。満足度が高いです。ちなみに絵やデザインの経験はありません。ですから最初は全く選択肢にありませんでした。

1. 私がディスプレイに求めること

私がディスプレイに求めることは以下の通りです。実は私にペンタブレットや液晶ペンタブレットは必須ではありません。

  • プログラムのコードを書くときや3DCGソフトのblenderを使うときに、電子書籍やYouTubeを見ながら作業したい。
  • キッチンのテーブルで作業をするときに使うので、据え置き型のディスプレイはN.G.。使用後は本棚に収納。
  • テレワークのときにZoomで使用する。

どちらかと言えば、用途的には広い画面を求めていました。11.9インチなんて論外でした。また、私の用途ではタッチパネルも不要です。

2. 最終候補

私は買い物をするときは徹底的に調べつくす方です。私がモバイルディスプレイを購入するときに最後まで悩んだ最終候補を紹介したいと思います。

最終候補は以下「(1)15.6インチのモバイルディスプレイ」「(2) 17.3インチのモバイルディスプレイ」「(3) 11.9インチの液晶ペンタブレット」の3候補です。

それでは、順に最終候補の説明をしたいと思います。

(1) 15.6インチのモバイルディスプレイ

モバイルで持ち運ぶのであれば13.3インチという選択肢もありますが、主に家で使用するならば15.6インチは大きすぎず、小さすぎず、絶妙の大きさです。一番売れているサイズというが納得できます。

なお、私が最後まで候補に残した商品はIO-DATAの商品です。

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IO-DATAのEX-LDC161DBMは安心の日本製です。モバイルディスプレイはiPadなどとは異なり、比較的長く使うものです。HDMI端子だけではなく、USB Type-Cを2端子持っており、PCからの給電が足らない場合にも対応できます。端子の種類が多いほど対応できるPCが増え、将来的にも長く使えます。

なお、スタンドがケースではなく本体についています。これは地味に重要な項目だと思います。また、端子類が全て左側についているので縦置きの時にすべての端子が使えます。

海外のものではコイル鳴きという現象がひどい商品もあるようですが、この商品は「信頼性が高い」「端子が多い」「スタンドが本体にあり使いやすい」と基本性能が安定しています。また、価格も26,000円ならば2万円ぐらいの海外格安商品と比較してそれほど高くないです。

とにかく、欠点がないというのがこの商品のすごいところです。

ちなみに我が家では15年ぐらい前に買ったIO-DATAの据え置きタイプのディスプレイが現役です。VGA端子が使えるPCがなくなってきたのでそろそろ寿命ですが、さすがIO-DATA。

(2) 17.3インチのモバイルディスプレイ

17.3インチの画面ならば、15.6インチのノートPCであっても、PCより大きなディスプレイで作業ができます。ただし、商品のバリエーションが少なく価格面も考慮すると海外製品の格安商品を選ぶことになると思います。

海外ブランドだからダメだということはありませんが、格安のメーカーではグレア、アンチグレアが選択できない商品があったり、コイル鳴きがひどかったり、実際に計測すると色域の性能が表記よりも低かったりすることがあるようです。

以下、私が選んだ17.3インチの最終候補です。cocoparは中国ブランドですが私がレビューを調べた範囲では悪い評判が少ないと思います。

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cocoparのYC-173Sの価格は4万円程度です。この商品も本体にスタンドがついていて、HDMI端子だけではなく、USB Type-Cを2端子持っています。多少、高くてもノートPCよりも大きな画面が手に入るのは魅力的です。

(3) 11.9インチ液晶ペンタブレット

最終的に購入したのが11.9インチの「XP-PENのArtist 12 セカンド」です。ペンタブレットにはタブレットが液晶画面ではない「板タブ」と、タブレットが液晶画面になっている「液タブ(液晶ペンタブレット)」があり、「液タブ」はペンが使えるモバイルディスプレイであると考えればわかりやすいです。

つまり、液晶タブレットはモバイルディスプレイとして使えます。

この記事を書いている(2021/12/19)の段階で、「Artist 12 セカンド」が20%offで23,992円、「Artist 12 セカンド 豪華版」が15%offで27,180円です。これならば、モバイルディスプレイを買うのと同じぐらいの金額で液タブが購入できます。しかも、これは安かろう悪かろうの商品ではありません。性能にも定評があります。

なお、私は 「Artist 12 セカンド 豪華版」 を購入しました。以下、XP-PEN公式ストアです。

XP-PEN公式ストア

Amazonでも買えますが、公式の方がお得な場合が多いようです。

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(4) 液タブを選んだ理由

液タブの短所は以下の通りです。自分の購入した「Artist 12 セカンド」は、USB Type-Cでつながり、2万円台で購入できるのがポイントです。ですから、接続と価格は短所から消えます。

なお、「Artist 12 」「Artist 12 pro」という商品もありますが、旧型です。X3スマートチップを搭載した最新型のペンは使えません。

  • 11.9インチの液タブで軽量タイプの15.6インチのモバイルディスプレイと同じぐらいの大きさ。
  • 本体にスタンドはついていない。
  • 自分が購入したArtist 12 セカンドはUSB Type-C一本でもつながりますが、PC側はHDMI端子+USB+給電用USB端子の3本が必要となる液タブが多い。
  • 価格が高い。

一方、液タブの長所は以下のとおりです。

  • ペンタブレットとして使用できるのでマウスでは描けない絵がかける。
  • 色域127%sRGB、Adobe RGB94%なので、再現できる色の範囲が広い。

私の用途はモバイルディスプレイに、電子書籍やYouTubeを表示し、それを見ながらプログラムを組んだりblenderの勉強をしたりすることです。つまり、その用途では11.9インチであれば十分です。

なお、液タブを選んだ場合、液晶画面が狭いので液タブの方でプログラミングの作業をすることはできなくなりますが、長所と短所を比較したときに、今まで知らなかった世界を手に入れられるのは大きいです。

私の場合、本当に使いこなせるかどうか分からないので6万円の液タブを買うのは躊躇してしまいますが、2万円台ならチャレンジする価値ありです!

という流れで全く絵心のない私が液タブを購入して、結果大満足でした。最低でも15.6インチ、できれば17.3インチと考えていたのとは全く違う結果を選択することになりましたが、毎日が楽しいです。

(5) Artist 12 セカンドの通常版と豪華版

「Artist 12セカンド」の豪華版は、通常版の「X3 Elite スタイラスペン」ではなく、ペンの後ろに消しゴム機能がある「X3 Elite Plus スタイラスペン」が付属しています。その外にも「専用USB Type-Cケーブル」「ペーパーライク保護フィルム(既に保護フィルムは貼ってあるので、この保護フィルムは予備です)」などが付属しているのでお得です。

ただし、豪華版は黒しかありませんが、通常版はブルー、ピンク、グリーンが選べます。色を優先して通常版を選び、備品は必要に応じて用意するというのも方法のひとつです。

(6) 他のメーカーの液晶ペンタブレットは?

実は液晶ペンタブレットは老舗のワコムが、国内シェアNo.1です。イラストレーターを目指すような方は、以下のWacom Cintiq 16がよいと思います。価格は6万円程度です。また、ワコムではこれよりも低価格のWacom Oneという4万円程度の機種もありますが、スペックが「Artist 12セカンド」などと比べてもも落ちるため、せっかく、ワコムを買うならWacom Cintiq 16を選ぶ方がよいと思います。

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一方、液晶ペンタブレットは、XP-PENの他にHUION、GAOMONなどがあり、いずれも性能的にワコムにせまるものがあるようですが、ワコムがダントツのシェアを占めており、第2位のXP-PENでさえ2021年3月の段階で11%です。(以下の記事を参考)

ワコム一人勝ちのペンタブレット市場に新風、XPPenのシェアが初めて2桁に

つまり、それ以外の液晶ペンタブレットのシェアは、かなり低いと考えられ、ワコム以外の液晶ペンタブレットを選ぶ場合はXP-PENを選択した方が無難だと思います。

なお、ワコム以外のメーカーも近年は性能的に劣るものではなく、シェアを急激に伸ばしており、今後、更にシェアを伸ばすことになると思われます。

(7) その他、液晶ペンタブレットを選ぶ時の注意事項

私が液晶ペンタブレットを購入するときに、気づいた注意点について説明したいと思います。

まず、液晶ペンタブレットの機種によって対応するペンが違う点です。最初、古い機種を買って、感度の高い新型ペンを購入することも考えましたが、それはできません。

XP-PENの液晶タブレットでは、X3スマートチップ搭載した新型ペンは好評ですが、これが使えるのは2021/12の時点で、Artist Pro16、Artist12セカンドの2機種のみです。

次に、ワコムとXP-PENを比較した場合、本体だけではなく追加購入するペンの価格も大きく異なります。XP-PENの「X3 Elite Plus スタイラスペン」は公式ストアで3500円です。一方、性能が絶賛されているワコムの「Wacom Pro Pen 2」は公式ストアで9900円です。

Apple Pencil2も14000円程度しますから、「Wacom Pro Pen 2」が高いわけではありません。XP-PENの価格が安すぎるのです。

ペンを落として壊してしまうようなこともあると思いますので、私のように、お手軽に始めたい場合はXP-PENの3500円は心強いです。

3.液晶ペンタブレットを購入した感想

最初は17.3インチのモバイルディスプレイを購入しようと考えていましたが、11.9インチの液晶ペンタブレットを購入して非常に楽しいです。

(1) 新しい世界が広がる

11.9インチなのでプログラムを組むメイン画面としては使えませんが、2万円台で液晶タブレットの世界を手に入れらたのは満足です。

デザイン系の学校で使うとか、制作効率が求められるプロの世界に身を置く人には11.9インチは狭いのかもしれませんが、私には十分です。もし、狭いと感じるほど液タブを使い倒すことができたならば、その時にまた考えたいと思います。

(2) 11.9インチは思ったほど不便ではない

キッチンのテーブルで利用する私には、11.9インチの液晶ペンタブレットは丁度よい選択でした。13.3インチや15.6インチの液晶ペンタブレットも考えましたが、価格的にも大きさ的にも、手ごろ感が下がってしまいます。

(3) USB Type-C × 1本 は楽

また、USB Type-C ×1本で接続できるのは楽です。USB×2本+HDMI端子を使って接続しても大した手間ではないのですが、1本で接続できるというのは精神的なハードルが下がります。

デスクトップPCの場合はどちらでもよいと思いますが、ノートPCで使う場合は USB Type-C ×1本で接続できるメリットは大きいです。

(4) なぜか液タブは絵が描きたくなる

当初の予定とは全く違った商品を買ってしまいましたが、液タブは楽しいです。

仕事で使っているiPadとアップルペンシルでは絵を描こうとは思わなかったのですが、液タブを買ってからは絵を描くのが楽しくなりました。ついつい、遊びすぎてしまいそうになるので、平日はペンを封印し、土日の午前中だけ使うようにしているぐらいです。

「せっかく買ったから使わなくては」という気持ちがあるのかもしれませんが、なぜか液タブには絵を描きたくなる魅力があります。

もしかしたらiPadもペーパーライク保護フィルムを貼ると違ってくるのかもしれませんが、ガラスフィルムでは書き心地が手書きと違いすぎますし、PCの方がアプリの機能が充実しています。

さて、もし、あなたがモバイルディスプレイを買おうとしているのでしたら、液タブ購入も考えてみてはいかがでしょうか。楽しいですよ♪

想定外に楽しかったので、記事を書いてみました。