台風対策。初心者でも飛散防止フィルムを貼れる。(フィルム選定編)

凶暴化する台風による窓ガラス飛散防止を目的とするお勧めの保護フィルムを「ずばり1種類」紹介し、うまく貼るためのコツや失敗しないポイントを紹介します。台風によって窓が割れると風が吹き込むことにより屋根が飛ばされてしまう危険性があります。

台風が近づいてから対応に慌てるのではなく、日頃から防災に心がけておくことが重要です。

我が家では16枚の窓に貼り、合計材料費は約1万円でした。

なお、紹介するフィルムは防犯には対応していません。なぜなら防犯フィルムは桁違いに価格が高いからです。私も2~3倍ぐらいの価格なら防犯フィルムを貼るつもりでしたが、10倍近い価格になるため諦めました。

また、ガラス飛散防止フィルムの一般的な厚みが0.05m(50μm)であるのに対して、CPマーク認定品の防犯フィルムは厚みが0.35m(350μm)以上であることが求められており、貼り付けの難易度も上がります。

1.フィルム貼り初心者の方に読んで欲しい

私はこの記事を書くにあたって、我が家の16枚の窓ガラスに飛散防止フィルムを貼りました。これまで、地震対策として食器棚にフィルムを貼ったり、窓ガラスのクレセントの部分に30×40cm程度の防犯フィルムを貼ったことはありましたが、こんな大きな面積のフィルムを貼るのは初めてです。

飛散防止フィルムとはいえ安いものではありません。徹底的に調べて納得のいくフィルムを選定しました。

また、貼り付け方法も、たくさんの動画を参考にしましましたが、それでも最初はうまくいかず、スムーズに貼れるようになったのは5枚目ぐらいからです。初心者だからこそ失敗するポイントやコツを紹介したいと思いますので、参考にしてください。

貼り付けは私の旦那さん(パパりん)がメインに行い、私が補助係です。そして、フィルムの選定は私が行いました。

2.飛散防止シートの効果

以下、3Mさんの衝突安全性実験です。養生テープは、この動画のような貼り方では効果がないことがわかります。養生テープで効果を出すには、もっと密に貼る必要があるようです。

3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルム 衝突安全性実験(養生テープとの比較)

次に、これも3Mさんの実験ですが、塩化ビニル性ガラスフィルムを貼った場合との比較です。塩化ビニル製ガラスフィルムでは飛散防止の効果がないことがわかります。

3M(TM) ファサラ(TM) ガラスフィルム 飛散防止効果PR動画

3M(スリーエム)さんは、多くの実験を行っており信頼性の高いメーカーで、3Mの商品を選べば品質的に間違いありません。

3.飛散防止シートの選定

しかし、実は私は数ある飛散防止シートの中からリンテックコマースの「防災フィルム50」を選びました。最大の特徴は、JIS規格(JIS A 5759)の合格品でありながらコストパフォーマンスに優れている点です。また、基本性能にすぐれており使いやすいです。しかも、貼りやすかったです。

JIS規格(JIS A 5759)とは飛散防止効果などを規定したJIS規格です。JIS規格(JIS A 5759)に適合していることを明記している商品はそれほど多くありません。手間をかけてシートを貼るのですから、JIS規格(JIS A 5759)に適合していることを最低条件にしなければ意味がありません。以下、「防災フィルム50」の特徴です。

  • 台風・地震対策の窓ガラス飛散防止フィルム。
  • JIS規格(JIS A 5759)の合格品。
  • コストパフォーマンスが高い
  • 有害なUV(紫外線)を99%カット(プラスチックは紫外線に弱いので、UVカット機能は必須です。)
  • 網入りガラス・複層ガラス対応(遮熱フィルムなどでは熱でガラスが割れることがあります。)
  • 透明度が高い(遮熱、断熱機能があるフィルムは透明度が低い傾向にあります。)
  • 実際に施工してみて、貼りやすかったです。

ただし、以下の点には注意しましょう。

  • 透明度よりも遮熱、断熱機能を優先する場合は別のフィルムを選びましょう。
  • 表面がでこぼこしたガラスには使えません。
  • 防犯フィルムではありません。

4.「防災フィルム50」が安い理由

リンテックコマースの「防災フィルム50」は、性能の割に単価が安いというのもあるのですが、ネット販売限定の5mのフィルムが販売されているのが使いやすい理由です。

一般的に多く売られているフィルムは92cm×185cmや92×90cmです。我が家の道路側の1階の窓ガラスは高さが185.3cmですから、92cm×185cmのフィルムを使えば無駄がほとんどないのですが、我が家には高さが101cmの窓が6枚もあり、185cmのシートを買うと84cmも無駄になってしまいます。

一方、5mのフィルムを買えば、高さ101cmの窓5枚分のフィルムを確保することができ、無駄なくフィルムを使うことができます。

また、私が購入した5mの商品は実際には5.5m入っていました。高さ101cmのフィルムを4枚ではなく5枚用意することができたので嬉しい誤算でした。

このように5mのフィルムが販売されているかどうかは材料代に大きな影響を与えます。

我が家では5mのフィルムを2本購入し、雨戸がない16枚の窓542×1010mm(2枚)、768×1010mm(6枚)、540×410mm(4枚)、270×1025mm(1枚)270×826mm(1枚)、290×810(2枚)に飛散防止フィルムを貼りました。材料費は約1万円です。

以下、92cm×5m、92cm×1.85m、92cm×90cm、46cm×90cm、92×30mの購入リンク先です。大きさのバリエーションが多いので、無駄が少ない組み合わせで購入することができます。

92cm×5m

リンテックコマース 台風・地震対策フィルム50μ 92cm×5m JIS規格合格品

価格:4,950円
(2020/9/21 10:24時点)
感想(6件)

92cm×1.85m

リンテックコマース 台風・地震対策フィルム50μ 92cm×1.85m JIS規格合格品

価格:2,200円
(2020/9/21 10:25時点)
感想(81件)

92cm×90cm

リンテックコマース 台風・地震対策フィルム50μ 92cm×90cm JIS規格合格品[cb]

価格:2,897円
(2020/9/21 10:21時点)
感想(0件)

46×90cm

リンテックコマース 台風・地震対策フィルム50μ 46cm×90cm JIS規格合格品

価格:693円
(2020/9/21 10:29時点)
感想(0件)

92cm×30m

リンテックコマース 台風・地震対策フィルム50μ 92cm×30m JIS規格合格品

価格:29,700円
(2020/9/21 10:23時点)
感想(1件)

5.おわりに

以上、「台風対策。初心者でも飛散防止フィルムを貼れる。(フィルム選定編)」です。

私の場合、JIS規格(JIS A 5759)の合格品の飛散防止シートを、材料費は約1万円で16枚の窓に貼ることができました。想像よりも安くないですか?

ベランダ側の大きな窓にもフィルムを貼るとすればもう少しかかりますが、それでも3万円をこえることはないでしょう。是非、DIYで防災対策を楽しんでください。

2019年の大型台風では養生テープが売れすぎて姿を消しましたが、防災対策は思いついたときにやらなければやれません。この記事がきっかけになればと思います。

さて、続編として(施工編)を予定していますので、楽しみにしてください。